運営理念

これまでの高齢者介護は、身体介護を要する高齢者の支援が中心であったが、これからは認知症高齢者への支援へと転換していくことが厚生労働省よりも発表されている。

このことを念頭におき、当ホームの運営理念としては、認知症高齢者がこれまで過ごしてきた生活や人生の継続性を支えるケア、本人の主体性・可能性を重視するケアを行うことを掲げています。

この運営理念を達成するために、スタッフが一人ひとりの認知症の特性(決して認知症高齢者の障害のみに着目しない)を踏まえつつ、その人が過ごしてきた生活や人生を知り、様々な体験や生活習慣と現在の生活の格差をできる限り無くすことによって、高齢者自身の潜在能力の発揮や安定した穏やかな生活を確保することとします。

主体性・可能性の重視

これらを実践する上で重要なのは、利用者の現状の能力を正しく見極めること。スタッフは常に利用者に寄り添い、その傍らで行動や表情など細かく観察・記録しながらこの利用者にできることを把握し、スタッフ同士でその人との関わり方を話し合い、情報の共有化を図っていく。それぞれの利用者のできることの範囲を把握していれば、スタッフが本人の主体性を引き出すための働きかけが可能となる。日常においてのスタッフの大きな役割は、スタッフがすべてをこなしてしまわずに、利用者が携わりやすい環境を整え、主体的に取り組めるきっかけ作りを工夫することである。

生活の継続性

グループホームで、その人らしい生活を支援していくためには、入居前の利用者情報を収集し、その人がこれまで過ごしてきた人生や生活環境を知り、入居前と入居後の日常生活を継続性のあるものにしていかなければならない。

認知症高齢者にとって、生活環境の大幅な変動は心身に大きな負担をもたらす。地域資源との関係を断ち切らない環境を備え、認知症ケアの専門教育を受けたスタッフによる利用者個々の生活に沿ったケアを実現する。

地域・家族との交流

グループホームは、これまで施設機能と在宅機能の中間形態として存在すると捉えられてきた。地域の中で、自宅生活の延長線上にある自分らしさを支える機能と、施設の持つ24時間365日切れ目のないケアによる安心感を提供できる機能といった両者の利点を実現する在宅サービスとして。

まず地域環境については、どのような環境であっても、地域との関わりを持たなければ意味のないものとなってしまう。グループホームは、地域における認知症ケアのキーステーションとして、認知症高齢者やその家族を支える機能を持つことも望まれています。
グループホームが支援する対象をグループホームの利用者に限らず、地域に暮らす認知症高齢者とその家族に拡げ、認知症高齢者が住み慣れた場所で、可能な限り在宅生活を継続するための支援をすることにより、グループホームが地域に果たす役割はさらに高まるのではないでしょうか。
ホームと地域合同で行う祭り等、積極的にホームが持つ資源を地域に開放し、地域の方が訪れやすく、利用者も地域に出て行きやすくする予定です。このことにより、利用者にとっても地域との関わりが継続できることとなる。

次に、家族との関わりであるが、行事のみならず日常生活においても積極的に関わりを持っていただけるように努める。
認知症ケアにおいて家族の存在は非常に大きいことを認識し、利用者の状況やホームの取り組みを家族に向けて常に情報発信しながら、また家族会を設立し、ホームでの取り組みを理解していただく。
ホームで暮らす利用者とその家族を巻き込んだ関係づくりは、家族がホームを訪ねやすくする一面もあり、そのことによって、ここでの利用者の生活はより一層の安心感と安定感を得ることができるものと思われる。

当ホームでは、以上のことを実践していく予定です。

グループホーム萌について